4月18日と19日と連続で 800円を超える過去最高額を記録し、高騰を見せたファクトム。
今回の高騰は「Factom Harmony(ファクトムハーモニー)」と呼ばれる “住宅ローン市場に適用した” ファクトムブロックチェーンサービス開発のため、資金を 8億円集めたことがキッカケになっている。
しかし、今回の資金調達は、昨年 10月から続いているファクトムの一連の投資調達の一部にしかすぎず、今後も資金調達や、それに伴い高騰が何度か起きる可能性が高い。
Factom Harmony(ファクトムハーモニー)とは?
ファクトムは元々、文書の認証・存在証明、電子記録・ログ記録を残すためにブロックチェーン技術を使用し、改ざん不能、かつ全ての記録が残る世の中の Fact(事実)を証明する為に生まれたシステムだ。
ファクトムが実現したことで、リアルタイムで「その証明書がその時に記録された」ことを第三者機関に委託せずに証明することが可能になった。
これで公的な証明書を維持するコスト、著作権問題など、ありとあらゆる証明書に関する問題が解決することが可能だ。
そして今回リリースされた Factom Harmony では、住宅ローンパッケージとして機能し、法令遵守、品質管理、デューデリジェンス、コンプライアンスの証拠、品質管理機能内部および第三者がファイルの監査、ローンの販売、証券化、不良債権処理、クレジットデータ、担保およびコンプライアンスのレビューデータなど、住宅その物とローンにまつわす全ての情報を一括で半永久的に管理することが可能になった。
ファクトムはテキサス州オースティンに本社を置き、サニーベール、カリフォルニア、上海、北京、中国、ロンドンなど、世界中に支社を構えるほど企業規模を拡大している。
ファクトムに投資したベンチャーキャピタル
ファクトム財団は、新サービス開発のために2016年10月からベンチャーキャピタルから融資を集め、その時で 4億2000万円、今回で 8億300万円に達した。
現在までファクトムに投資しているベンチャーキャピタルは、Draper Associates、Propertyinfo Corporation、Star Vista Capital、CashBUS、BnkToTheFuture、Fenbushi Corporation、Fenbushi Investment Fund、China Canada Angels、Plug and Play、Tospring Technology Limited など 10社にも上り、
また投資家として、Kevin Spiers、Darla Spiers、Hillary Ryan、Leon Fu、Roland Hicks ら5人が出資を行なっている。
今回、ベンチャーキャピタルとして先陣を切って投資を行った Draper Associates(ドレーパー・アソシエイツ)のオーナー Tim Draper 氏はファクトムに投資を行った事に対してインタビューで下記のように答えている。
「データ保護は、政府、銀行、自動車会社、クレジットカード会社、小売業者、およびハッキングに関係するあらゆる企業にとって不可欠です。ブロック・チェーンを介してデータを分散化することで、Factom はユーザーのエラーやハッカーによる重大な障害を回避します。」
と今後、ファクトムのサービスの必要性が高まってくることを話している。
ファクトムが今後高騰する可能性が高い理由
また、Tim Draper 氏はファクトムだけでなく、ビットコインにも多額の投資を行っており所有数は 30,000BTC を超えると言われている。
彼は、3年前にビットコインの価格上昇を予想し今年の初めにも、
「ビットコイン価格が 1BTC=1万ドル(109万円)になるには、あと 1年かかるかもしれない。」
との発言で話題を呼んでいる。彼が所有する資産はビットコインだけでも約 40億円にものぼる。今後彼の予想通りの価格になれば彼のビットコイン資産は 300億円を優に超えることになる。
彼と同様のビットコインの価格高騰予想を行なっている人々も存在するので気になる方は下記の記事も読んでみると良いだろう。
→ ビニー・リンガム氏「ビットコインは2017年中に1BTC=50万円を超える可能性も」
→ ロジャー・バー氏「ビットコインは安すぎる!1BTC=100万円が妥当だ!」